◎豆腐の栄養素を凝縮した高野豆腐(凍り豆腐)。
高野豆腐は、大豆のみを原料にして作られ、含まれるたんぱく質・脂肪を抽出した食品です。その歴史は古く、文献によれば鎌倉時代からあるようです。 呼び名も地方によって違うようで、凍り豆腐(JAS日本農林規格・正式食品名)高野豆腐(高野山を中心とした関西圏)ちはや豆腐(大阪・河内地方)凍み豆腐(甲信越・東北地方)一夜凍り(北海道地方)など様々な名前で呼ばれています。
◎コレステロールを吸収、食物繊維の役割。 高野豆腐には様々な効能があるといわれており、強いコレステロール分解作用もその一つです。たんぱく質には食物繊維的な働きをするものがあり、良質のたんぱく質を多く含む高野豆腐は、コレステロールの吸収をうながす作用があるのです。
◎女性には特に摂取して欲しい栄養素の宝庫。 高野豆腐に多量に含まれる鉄分は女性にとって、重要な栄養素。特に妊娠中や授乳期の女性は鉄分が不足しやすく、貧血に悩まされたり、また、乳児に不足すると、発育が遅れる原因にもなるともいわれているので、積極的な摂取が必要です。
◎ダイエットにも大活躍。 低カロリーなので、ダイエットにも効果的です。たんぱく質が豊富に含まれているので、やつれたり、体力が低下することも無く、カルシウムもたっぷりです。さらに「イソフラボン」という、骨からカルシウムが流出するのを防ぐ成分も含むので骨粗鬆症の防止にも役立ちます。
◎良質のアミノ酸を多量に含む高野豆腐。 高野豆腐には、肉や魚などと比較して、牛肉の約3倍、マグロの赤身の約2倍ものアミノ酸を含有します。飲料として市販されているものと比べたとすれば、たった一切れでペットボトル5〜8本分もあるのです。 同じ大豆を使った納豆や豆乳と比較しても、ダイエット系アミノ酸といわれるリジン・アラニン・アルギニン・プロリンは、高野豆腐に一番多く含まれています。また、肌荒れを防いでくれるのも特徴の一つです。
ですが、そのままでは食感が悪いのも事実。煮物の中に混ぜたり、洋風にアレンジしたりと、食べ方を
工夫することで摂取しやすくなり、同時に栄養バランスもよくなります。これからの健康維持に役立てて
みてはいかがでしょうか。
※日本美容健康医療協会新聞より抜粋
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